アトピー スキンケア

アトピー 馬油の効果

馬油は、古くから火傷や肌荒れ、切り傷、痔などの治療に使用されていました。これらの症状に効果があったのは、馬油が下記のような働きを持っているからです。
○人の皮脂と似た成分で構成されているために、浸透力が強く、なじみやすいので、塗った後はしっとりさらっとしたさわり心地です。
○血管を拡張し血流を良くし、代謝に効果があります。
○皮膚の炎症を鎮め、患部の熱を取る働きがあります。

そして、古くから民間薬として親しまれてきた馬油は、アトピーにも効果があるのではないかといわれています。アトピーに効果を発揮する馬油の働きとは、活性酸素生成抑制、抗菌作用、抗炎症作用、血行促進作用です。

アトピーの症状が現れる原因として、「活性酸素」があります。馬油によって肌の表面を保護する事で、紫外線の影響を受けにくくし、活性酸素の生成を抑えます。

抗菌作用は、活性酸素の場合と同じく、馬油によって肌を保護する事で、雑菌の侵入を防ぎます。また、馬油が肌に浸透することで、不要な空気が追い出され、その空気中に存在する黄色ブドウ球菌などの好気性菌をやっつける働きもします。

馬油には、血行促進作用のあるリノレン酸を多く含んでいるので、血行が促進されます。血行が促進されると、炎症や痛みの原因物質などが患部に滞るのを防ぐので、結果的に抗炎症、鎮痛などの効果も得られます。

馬油の使用方法は、肌に馬油そのものを直接塗る他に、保湿剤を作る基材として使用するのもいいですし、石鹸素地としてご使用になるのもお勧めです。

アトピーの食事療法とは

食事療法とは、アレルギー検査などで検出された、アトピーの原因と考えられる食品を除いた食事をとるという治療法です。食品に対してアトピーのアレルギー症状を起こすのは、幼児期・学童期の子供に多く、その為に食事療法は幼児期・学童期の子供に対して行われる治療法と考えられています。

単にアレルギーの原因となる食品を除去した食生活を送る事が、治療になるの?対症療法ではないの?と疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。
アレルギーの原因となる食品を除いた食生活を送っている時だけではなく、食事療法を続けると、一般的には、アレルギーの原因となる食品への過敏性が弱まり、徐々に原因の食品に反応しなくなっていくといわれています。そのため、食事療法は対症療法とは異なります。

以前、アトピーの子供に対する食事療法(過剰な除去食)が原因で、その子供が発育不全を起こしたことなどがメディアなどで取り上げられ、食事療法に難色を示す方もおられますが、信頼できる医師の指導の下、適切な食事療法を行えば、子供の発達を阻害することはありませんので心配はいりません。

食事治療を始める前には、必ず血液検査を受け、何に対してアレルギーがあるかを調べます。
但し、アレルギーを示す数値が高くても、実際に食べてもアレルギーを起こさない場合があり、その場合はその食品は食べても問題ないでしょう。数値は低くても、アレルギーが起こった場合には、その食品を食べない方が良いでしょう。
さらに、卵に対してアレルギーがある場合、その反応が、ケーキやパンなど卵を少量含む程度でもアトピー症状が出てしまうのか、玉子焼きやオムライスなどの卵料理にアトピー症状が出てしまうのか、生卵に反応してしまうのかという違いがあります。
それらをよく知る為には、食事日誌をつけるのがお勧めです。検査結果はもちろん参考になるものですが、それだけに振り回されずに柔軟に対処する事も必要です。

例えば、鳥に対してアレルギーを持っている場合、たんぱく源をそのほかの肉類や豆類、魚類で補います。小麦にアレルギーがある場合には、炭水化物は米や雑穀にするなどし、アレルギーの無い食品については、彩りよく、バランスも考えて摂るようにします。

食事療法まで必要としない場合でも、以下のことに気をつけると、アトピー症状の改善に効果が期待できます。参考にしていただければ幸いです。
○食品成分は必ず確認する習慣を付け、添加物が入っているものは避ける。
○油分を摂り過ぎないために、調理法や調理器具に気をつける。
○あくの強いものには疑似アレルゲンがある場合があるので、できるだけ避ける。
○食事日誌をつける

以前は食事療法を続けるには、調理を担当するお母さんに負担が大きく、お子さんがそれを敏感に感じ取ってしまい、ストレスとなり、せっかくの食事療法も効果が見られないということも多々あったそうです。インターネットが発達した現在では、アレルギー専門の食品を取り扱うものがネットショップなどでもたくさんあります。意見交換をする場や、アレルギー用の献立も多く紹介されています。それらを上手く利用して、バランスよく、楽しく食事をとることで、無理なく食事療法を続けてみてください。

アトピーに効果的なサプリメントとは

人の体は、酸素・水素・窒素・炭素の4元素とミネラルから構成されていて、このうち4%がミネラルです。そのたった4%のミネラルが、生命活動そのものや健康に関わる大きな役割を担っています。
様々なミネラルが存在しますが、それらが持つ働きを知り、上手に取り入れることで、私たちはより健康を保つ事ができますし、体質を改善する事もできるでしょう。
様々なミネラルは、そのミネラル単体でも効果を持ちますが、相乗効果も持っています。組み合せを工夫すれば更に効果の得られるものがたくさんあります。

ビタミン類や乳酸菌、その他の栄養素なども、もちろん単体でも効果を持ちますが、ミネラルと同じように、組み合せを工夫する事で、より理想的な働きをしてくれるものがたくさんあります。

食事で摂りきれないビタミンやミネラルを補ってくれる上に、必要以上のカロリーを摂らずに、体が必要とするビタミンやミネラルを手軽に摂る事ができるサプリメントは、私たちの強い味方です。
サプリメントを上手に取り入れることで、アトピーの体質改善も期待できます。今回は一部ですが、アトピーに効果があるといわれるビタミンなどをご紹介しますので、サプリメント選びにご利用ください。

ビタミンA(レチノール)・・抗酸化作用があります。健康な皮膚などを維持します。不足するとカサカサした肌になります。
ビタミンB群(ビタミンB1、B2、B3,B5,B6,B12,葉酸、ビオチンを総称)・・皮膚などの健康を維持、脂質やたんぱく質の代謝促進などの働きを持ちます。
ビタミンC(アスコルビン酸)・・コラーゲン生成を助ける、臓器の酸化・老化を防ぐ、免疫の正常に保つなどの働きがあります。
ビタミンE・・末梢血管を拡張し血液循環をよくする、高い抗酸化作用を持っています。
セレン・・酸化を防ぐ酵素であるグルタチオンベルオキシダーゼを構成する物質のひとつでビタミンEと共同して働きます。
亜鉛・・消化や代謝にかかわりが深く、新しい皮膚の生成や免疫強化の働きを持ちます。ジュクジュクするアトピーに高いといわれています。
アシドフィルス菌乳酸菌・・腸内改善により免疫力を高め、ビオチンの生産を行うなどアトピー症状改善に役立つ効果が高いです。アトピーの人は腸内の善玉菌がうまく働かない傾向にあるので、お勧めです。
オメガ3・・アレルギーの炎症やかゆみを抑える効果、免疫力を高める効果があります。

より健康的な生活を送る為に、食事だけでは摂りきれない栄養やミネラルを補う方法として考案されたのがサプリメントです。
あくまでも栄養源は食事というのが基本です。サプリメントを摂っているからといって、食生活をおろそかにしても構わないと言うわけではありません。正しい食生活を送り、サプリメントを上手に取り入れて、アトピー改善に役立てていただければ幸いです。

アトピーに良い石鹸とは

残留性が高いと言われている石油系合成石鹸の使用は避けましょう。アトピー用、敏感肌用といて販売されている石鹸がお勧めです。
但し、アトピー肌用、敏感肌用として販売されている石鹸でも、含まれる成分によって、アレルギー反応を起こす可能性もあります。他のアトピーの人に効果があったからといって、必ず自分に合うとは限りません。ご自身がどんな成分に対してアレルギーを起こすのかということを知っておく事が、石鹸選びのほか肌に触れる製品を選ぶ際に非常に重要なポイントとなります。

石鹸選びのほか肌に触れる製品を選ぶ際に、成分表示を確認し、その内容を理解する力をつけてほしいと思います。こちらも重要なポイントです。

「薬用石鹸」という表示がある物は、医薬部外品である為に全成分表示の義務がありません。薬用石鹸であっても、全成分が表示されているものは、成分を知る事ができるので安心してご使用いただけますが、表示の無いものはお勧めできません。肌に合わない成分が含まれている可能性があるからです。

化粧石鹸の成分表示に「石鹸素地」と記載されているのをご覧になった事があると思いますが、石鹸素地とは油と苛性ソーダ、又は苛性カリから作られたものです。できれば、ただ石鹸素地と記載されているものよりも、油の種類が記載されているものが安心です。油の成分によっては、肌に合わない場合もありえるからです。

「100%天然成分配合」と「天然成分100%」などの商品説明の違いを知ってください。前者は100%天然成分を配合しているだけであって、他に石油系の成分が使用されている場合があります。
また、「天然由来」という商品説明も同様です。天然のものに合成化学物質をつけたものを、天然由来と呼ぶことも多いです。合成化学物質の全てに害があるとはいいませんが、「天然」にこだわるのであれば、紛らわしい表示に注意が必要です。

最後に、アトピー肌の人に人気の石鹸に使用される油を少しだけご紹介しておきます。肌に合う石鹸が見つかる参考になればと思います。
オリーブオイル・・・人間の肌の脂肪酸とよく似た組成をもつオレイン酸を多く含み、汚れを落としつつも脂肪酸を補うことができ、保湿効果が高いです。
馬油・・・人間の皮脂と一番近い成分の油で、馴染みがよく、保湿効果が高いです。
スイートアーモンドオイル・・・保湿効果・柔軟作用があり、消炎、かゆみ抑制に効果があります。
月見草油・・・ 痒みをおさえたり肌を若返らせる効果があります。
ココナッツバージンオイル・・・免疫力の向上に効果があるといわれています。
ヘーゼルナッツオイル・・・保湿効果が高く、皮膚再生に効果があるといわれています。
ローズヒップオイル・・・肌の組織再生、老化防止、美肌効果が高いといわれています。
※いずれもアトピーに良いといわれているものですが、念のためパッチテストをお勧めします。

病院でかかる治療費の平均

通院されている医療機関の規模、診察を受けられる方の年齢によって、初診料や再診料などは異なります。3割負担を支払うことを前提にお話しすると、標準時間内でしたら、初診料で810円~1030円、再診料で180円~320円です。
診察と同時に薬などを塗ってもらったりするなどの処置を受けた場合には、別途費用が加算されます。処置内容にもよりますが、診察代と合わせて1000円~2000円程度に収まる事が多いようです。

薬代はステロイドや抗ヒスタミン剤、漢方などの種類や、処方される量によって支払う金額は異なりますが、2週間分で1500円から3000円程度が平均的なようです。

血液検査などが行われた場合には、検査費用や手数料などが更に別途必要となりますが、一般的な血液検査で200円程度、アトピー用のアレルギー検査でC-PAC16というものでは15000円程度など検査内容により金額の幅は大きいです。

2週間に一度の通院ペースで考えた場合、診察代と処置代の合算が平均して1500円程度、薬代が2300円程度とすると、4000円強となります。2週間に一度の通院なので、月額にすると8000円程度となります。年間で10万円弱というところでしょうか。あくまでも、平均的な金額でのお話なので、症状の重さや範囲、薬の種類、処置の内容などによって、これよりもずっと安い場合も、高くなる場合もあります。

保険適用でない漢方によって治療をされている場合、塗り薬と飲み薬の併用で、2万円前後となる事が多いようなので、漢方薬での治療を望まれる場合には一度医療機関へ行かれると良いのではないかと思います。そちらで処方される漢方が合わず、症状の改善が見られない場合には、保険適用外の漢方を服用されてもよいでしょうが、アトピーは一気に改善の見られる疾患ではないので、長いお付き合いとなります。費用負担が大きいと、精神的にも辛くなり、アトピーが悪化する原因となりえます。それでは本末転倒ですから、治療法は慎重に選んでください。

保険適用となっていないレーザーなどによる治療費も、医療機関や処置によって様々ですが、一度の処置で10000円以上の費用が必要です。

アトピーのリンパ液とは

アトピーの湿疹や、傷などを掻いた時に出てくる、黄色っぽい汁がリンパ液です。浸出液や滲出液とも呼ばれます。
主に血漿と白血球の一種であるリンパ球から構成されているもので、皮膚が炎症を起こしている時や掻き壊したときなどに、細菌感染などから身体を守る為に滲出してきます。

稀に、皮膚表面にリンパ液が滲出するまえに、耳下腺が腫れ、患部からリンパ液が滲出した後は、腫れが引くという方もおられます。患部の炎症がひどくなることを感じとった体が、自己防衛機能を働かせたのかもしれませんね。

ちなみに、リンパは老廃物や脂肪を運搬する働きと、免疫機能を持っています。リンパの流れが悪くなると身体は不調を起こしやすいので、適度な運動によってリンパの流れを良くするように心がけましょう。

リンパ液は、たんぱく質など栄養分を含むので黄色ブドウ球菌などの温床にもなりやすく、アトピー症状を悪化させる原因にもなっています。肌の再生には必要なものなのですが、雑菌が付かないようにするために、適度に拭き取る、流水で流すなどして清潔に保ちましょう。

最近耳にされた方もたくさんいらっしゃるのではないかと思うのですが、「湿潤法」という傷や炎症の治療法はご存知でしょうか。傷などは治療する際は、消毒し、滲み出たリンパ液をガーゼなどで除去し、乾燥させる治療法が一般的でしたが、リンパ液の働きを活かした湿潤法に注目が集まっています。全国的に湿潤法を行う皮膚科医も増えていますので、治療の選択が可能になっています。
人が持つ自然治癒能力を活かした治療法で、従来の乾燥させるタイプの治療法よりも、速くきれいに傷が治ると言われています。
医師の指導の下、湿潤法をされなかった方の中には、黄色ブドウ球菌などが広がってしまい、悪化した例もあるようですが、アトピー治療にも効果がると言われています。
湿潤法をお試しになりたい方は、細菌感染が広がることで症状が悪化する恐れもあるので、医師の指導の下で行うことをお勧めしますが、簡単にその方法をご説明しておきます。

まずは、雑菌を洗い流す為に30秒程度流水で流します。そして、白色ワセリンなどご自分に合う保湿剤を塗る。食品用ラップなどでカバーして端をテープで止める。
これを1日に数回繰り返す。

アトピーに効くビオチンとは

ビオチンとは、肌に生じる炎症を防止する因子として発見されたことから、ビタミンH(Hは皮膚を表すドイツ語Hautから取られました)と呼ばれていましたが、現在はビタミンB群に分類される水溶性ビタミンの一種であることが判明した為に、ビタミンB7とも呼ばれています。水溶性ビタミンなので、素早く体外に排出されますし過剰症を起こす事はほとんど無く、安全性が確認されたビタミンです。

ビオチンは抗炎症物質を生成する働きを持ち、アレルギー症状を緩和します。それだけではなく、コラーゲンやセラミドなどの生成を高める、細胞の活性化や老廃物の排出を促進する、皮膚の再生力を高める、皮膚の機能を正常に保つなどの効果があり、美しい肌を作る為に必要な様々な働きを持っています。
このような働きを持つビオチンはアトピーに悩む人には、是非知っておいて頂きたい栄養素の一つです。

一般的の食生活を送っていれば欠乏症は発生しにくいと言われていますが、抗生物質の服用や生卵白の大量摂取(1日あたり10個以上の生卵)によってビオチン欠乏症になる事があります。喫煙、アルコール、乳製品などの取りすぎもビオチン欠乏の一因となるとも言われています。
欠乏症の主な症状は、白髪・脱毛・湿疹あるいは炎症など皮膚症状、皮膚や粘膜の灰色退色や落屑、結膜炎、筋肉痛、疲労感、食欲不振、味覚異常、血糖値上昇、不眠、神経障害などです。

ビオチンを多く含む食材は、酵母、ピーナッツやクルミ、レバー、豆類、卵黄などですが水溶性のため排出されやすく、いつもの食事に上手に取り入れることが必要です。

アメリカでは、ビオチンの持つ効果に着目し、一般的にアトピー治療に取り入られていますが、日本国内でビオチンを処方する病院は限られています。また、日本国内で販売されているビオチンは、アメリカの物に比べて含有量が非常に少なく、効果がわかりにくいと言われています。その為に、個人輸入によって入手し使用している人も多いのが現状ですが、安全性の問題から個人輸入をお勧めする事はできません。ビオチンを処方してくれる皮膚科医などを探し、服用されることをお勧めします。

アトピーの人の体質改善法

アトピーの人の体質とは、乾燥体質とアレルギー体質の2つを指します。

《乾燥体質の改善方法》
乾燥体質の改善には必要量の水の摂取が必要です。水の摂取量が少ないことで起こる不調は、乾燥、便秘、発汗不足、血行不良、代謝不全など。他にも様々な不調の原因となりますが、前述した不調は全てアトピーの関係するものです。

体格差や男女差は有りますが、特に運動をしなくても、成人で約2300ミリリットルの水分を排出すると言われているので、最低限排出する水分と同程度の水分は摂る必要がありますし、体質改善を心がけるなら少し大目の水分を摂りたいですね。
食事からの水分摂取で約1000ミリリットル、水だけで1000~1500ミリリットル程度が必要といわれていますが、野菜の摂取量が不足していると、1000ミリリットルの水分は摂れていないと思われます。食事ごとに野菜を多く摂るように心がけると良いでしょう。生野菜が苦手な方は、温野菜にすると味も深みが出ますし、量的にも生よりも多く食べる事ができます。
水を飲むときに気をつけて欲しい事は温度です。夏場などは冷たい水がおいしく感じられますが、内臓を冷やしてしまうと、自律神経が乱れや代謝不全の原因になり、アトピーが悪化する可能性もあります。できれば常温以上の温度の水を飲むようにしていただきたいです。
乾燥した肌を潤すには、水分をしっかりとることが一番ですが、それだけでは足りません。身体の機能を正常に保つ為には、十分な睡眠と適度な運動も必要です。

《アレルギー体脂質の改善方法》
腸内環境の整備し免疫力を高める、抗酸化物質による活性酸素の除去、免疫システム(ヘルパーT細胞のTh1とTh2)のバランスを調整する、脂質を代謝する機能を高めることがアレルギー体質の改善につながると言われています。

過食や高カロリー、高脂肪によって腸に負担がかかり、免疫力が低下しています。外食やテイクアウトを減らし、野菜を多く取り入れたメニューにするだけでカロリーや脂肪の摂取量は抑えられます。整腸作用のある野菜なら更に腸には優しい物となります。食品添加物も腸に負担をかけているので、そちらも注意して下さい。

最近の研究で、活性酸素がアトピーに関わっている事がわかってきました。活性酸素は、ウイルスや細菌から体を守るという役割を持っています。しかし、体内の脂質と結合し過酸化脂質となり、過酸化脂質は体内のたんぱく質と結合します。その結合体を体はアレルゲンと判断してしまう為にアトピー症状が起きていると言われています。
活性酸素を増やさない為には紫外線に注意する事が必要です。
活性酸素を除去する為には、抗酸化作用のあるビタミンA・C・E、亜鉛、セレンなどのミネラル、ポリフェノールなどを多く含む食事を摂るのがお勧めです。

アトピーの人は、Th2が亢進している状態が多く、Th1を活性させる、あるいはTh2を抑制することで、Th1とTh2バランスを調整します。
Th1を活性させる食材は、納豆菌、乳酸菌(キムチ含む)、キノコ類などです。肉、卵、魚、魚卵などのたんぱく質の摂り過ぎがTh2を活性していると言われているので、偏っているなと思われる方は、野菜の量を増やしバランスよく食事を摂るようにして下さい。

アトピーの人は 脂質・糖質の代謝が悪いと言われています。脂質・糖質の代謝を活発にする為には、ビタミンB群の摂取がお勧めです。アトピー改善の為にも、過剰な脂質や糖質の摂取を避けましょう。

アトピーと乾燥の関係

乾燥は、「アトピー素因と言う遺伝子を持っていること」「アトピーを発症しやすい環境(食べもの・空間・ストレス・衣類など)が身近にあること」に並ぶ、アトピーの三大原因の一つです。

アトピーの肌は、保湿成分であるセラミドが少ないという皮膚の生理学的異常が原因しているために乾燥しています。健康な肌の人と比べると、セラミドが8分の1程度しか生成できないと言われています。

セラミドの特性として、乾燥した肌では生成されにくいという性質があります。体質的にセラミドの生成量が少ないことが原因で肌が乾燥し、肌が乾燥していることが原因で、本来生成されるべき量のセラミドが生成されずにより乾燥が進行するという悪循環がアトピー肌の悪化の一因となっています。

セラミドを健康な肌並みに生成するには、遺伝子レベルでの治療が必要になるので、現在のアトピー治療としては現実的な物ではありません。では、現在できることは何かと言うと、セラミドを生成する力を最大限に引き出すために、保湿を入念に行うことです。
アトピー素因を持っていても、潤いがあり、バリア機能がきちんと機能している肌を保つことができていれば、アトピーは発症しにくいといわれています。
ただし、潤いのある健康な肌を保つ為には、保湿だけでは足りません。十分な水分と栄養、睡眠をとり、適度な運動も必要です。

アトピーと水の関係

アトピーの肌は常に炎症を起こしている状態なので、身体はその炎症部分を早く代謝して新しい肌にしようとします。しかし、本来必要とする期間を経ずに無理に代謝をさせてしまうことで、完全ではない弱い皮膚が形成されてしまいます。そもそも、アトピーの人は保湿に必要なセラミドが健康な肌の人に比べて8分の1程度しかなく、水分を保つ事ができないので乾燥気味で、バリア機能が弱っているのに、さらに無理な代謝を繰り返す事によって更にバリア機能が低下しています。わかりやすく例えるなら、保水力の無いスポンジのような状態というところでしょうか。
また、アトピーの人は抹消の血流不足を起こしやすく、炎症の起こっている患部や手足が冷えている事が多いです。血流が不足すると必要な酸素や栄養が行き渡らず、健康な肌を形成できません。
つまり、アトピー肌は、早く肌を新しくしようと無理な新陳代謝をするのに、血流不足が原因で必要な栄養や酸素が細胞に行き届かないので細胞自体に元気が無く、刺激に弱い不完全な肌が形成されている状態なのです。

アトピー肌は繰り返し起こる炎症や掻き壊しが原因で、毛穴がつぶれてしまっている事も多く、汗をかくことが不得意です。血流不足や毛穴のつぶれが原因で、肌に蓄えられるべき水分である汗をかけないことが、乾燥やバリア機能の低下を促進しています。

保水力の無いスポンジを潤す為には、常に水分を供給しなければなりません。アトピー肌を潤いのある肌にするためにも同じことが必要で、肌の表面から水分を補い、常時発汗できる機能を回復させる事が必要です。血流を良くしたり発汗を促すためにはまず十分な水分を摂る事が必要です。
水分をしっかりと摂ることに加えて、適度な運動や入浴をあわせて行うことが、血流を浴したり発汗を促すためにお勧めです。

また、水分が不足すると腸の働きが鈍くなり、便秘になりやすいです。便秘になると腸内細菌のバランスが崩れやすく、免疫力低下の原因となります。免疫力が低下している時にアトピーの症状が起こりやすいと言われているので、腸内環境を整える為にも水分をしっかりと摂ってください。

人は特に運動をしなくても、1日に2300ミリリットルの水を排出しています。失った水分をしっかりと補給するためには、食事からの水分摂取で約1000ミリリットル、水だけで1000~1500ミリリットル程度が必要といわれています。発汗を促したり、血流を良くするためには1500ミリリットル以上の水を飲むのが理想的です。お茶やコーヒーなどのカフェインを含む物よりも、お水を飲むことがお勧めです。
但し、アトピーの人には腎機能や肝機能が低下している方もおられます。腎臓機能が低下している人や妊婦は、水分の摂取が制限される場合があるので、医師の指示に従ってください。